MCTオイルのダイエット効果について薬剤師が解説

健康食品

最近テレビやCMでもよく耳にするMCTオイルですが、身体に良い油なのはわかるけどダイエットに効果あるの??油なんて飲んだら余計に太りそうと疑問に思っているヒトもいると思います!この記事ではMCTオイルが何なのか、なぜダイエットに良いのか解説していきます(^o^)✨

MCTオイルとは?

MCTはMedium Chain Triglyceride(ミディアムチェーントリグリセリド)の頭文字をとっていて日本語では中鎖脂肪酸と言います!

化学の話になってしまいますが、脂肪酸の分子構造はCOOH(カルボン酸)に炭素の鎖がつながった構造をしています!

私たちが普段食べている菜種油やオリーブ油に入っている脂肪酸は長鎖脂肪酸と言って炭素の鎖が16個くらいつながってますが、中鎖脂肪酸では半分の8個や10個つながったものを指します🤔

ココナッツオイルとMCTオイルの違い

MCTオイルの前に流行ったココナッツオイルですが、ココナッツオイルの中にも中鎖脂肪酸が含まれます!ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の割合は6割程度で残りは長鎖脂肪酸です

中鎖脂肪酸が多く含まれるため注目されていましたが、今では中鎖脂肪酸のみのMCTオイルが人気を集めています😃

MCTオイルの消化吸収過程

MCTオイルと長鎖脂肪酸は消化吸収過程が異なります!

長鎖脂肪酸で構成されたトリグリセリド(食品中に含まれる脂肪酸の安定な構造)の場合は十二指腸で胆汁酸によりミセル化され膵臓の消化酵素であるリパーゼによってモノグリセリドと二つの脂肪酸に分解されます

ミセルというのは食器用洗剤が泡で油を閉じこめるのと同じ原理です!

ミセル化することで水に溶けやすくなって加水分解されやすくなり、腸管から吸収されます

その後も門脈を通して肝臓に運ばれることはなく、タンパク質と結合してカイロミクロンとなりリンパ管経由で全身に運ばれます😅

長鎖脂肪酸の吸収過程は複雑で吸収に3,4時間かかります(°_°)

中鎖脂肪酸で構成されたトリグリセリドの場合は水に親和性があるため胆汁酸でミセル化を必要とせず、口の中や胃のリパーゼで分解されグリセロールと3つの中鎖脂肪酸に分解されます!

十二指腸でさらに消化の必要はなく小腸で吸収され門脈を通って肝臓に直接運ばれ、すぐにエネルギー源として消費されます(・Д・)!!

中鎖脂肪酸は消費までに3,4時間です😄

MCTオイルと糖質制限ダイエット

MCTオイルでダイエットを考えている方は糖質制限ダイエットに組み合わせることで、その効果を発揮します!

糖質制限中は脳のエネルギーであるブドウ糖が枯渇するため、代替エネルギーのケトン体が使われます!

ケトン体は脂肪から生成されるため、体脂肪を消費しやすくなります!

MCTオイルは素早くエネルギーに変換されますが、ケトン体へ変換され使用されます!ケトン体を使用することによりケトン体を消費しやすい体質へスイッチすると考えられています😄

また糖質制限中はすぐにエネルギーへ変換されやすい糖質が減少するために、空腹になりやすいです😥

これによって脱落しやすいヒトも多いと思います…。

しかし!!

MCTオイルはすぐにエネルギーへ変換される脂肪のため糖質制限時の空腹感を抑えてくれます👏

MCTオイルの摂取方法

MCTオイルの摂取方法は、そのまま飲むか飲み物やスープに混ぜるのが一般的です!

オリーブ油のように熱に強い油ではないため、火にかけると酸化してしまいます😅

目安は大さじ1杯を3回くらい摂取しますが、下痢になりやすいためお腹と相談しなが調節して飲んでください!!

まとめ

MCTオイルは摂取するとすぐにエネルギーに変えることができる体脂肪になりにくい良質な油です!

MCTオイルは糖質制限中に摂取することで、脂肪燃焼を促進し、空腹感を抑えてくれます(^o^)✨

MCTオイルを何も考えずに摂取するとカロリーオーバーになって太る可能性もありますが、上手く活用することで効率良く脂肪燃焼できます!

ぜひ、皆さんもダイエットに取り入れてみてください!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました