この記事ではシミやニキビ跡を消したい方に肌の漂白剤について、効果や副作用を解説していきます!
シミを消したいけどレーザー治療は自由診療で高額だし、まずは軟膏やクリームを試してみたい方に向けてまとめてみました!
肌トラブルでお悩みの方はぜひ最後までご覧ください🤗✨
シミの原因やメカニズムについて
シミやニキビ跡の色素沈着の原因は紫外線や炎症反応で活性化されたメラノサイトから黒色メラニンが過剰に生成されることです
通常は黒色メラニンの生成とターンオーバーによる排出のバランスがとれているため、シミになることはないのですが、黒色メラニンの生成が過剰になり排出とのバランスが崩れることで蓄積されシミになります( ;∀;)
ただ、黒色メラニンを生成するメラノサイトも肌を病気(皮膚癌など)から守るためにメラニンを生成しているため肌の防御機構として必要な細胞です!
ハイドロキノンとは?
肌の漂白剤として知られているハイドロキノンとはどういった成分なのでしょうか?
ハイドロキノン(ヒドロキノン)は化学合成されるものが多いと思いますが、意外とコーヒーや麦芽にも含まれる天然にも存在する成分です💡
アメリカでは古くから美白成分として使用されていますが、アメリカ食品医薬品局(FDA)による規制で2%以上の濃度は医師監督の下に処方されています
日本では2001年の規制緩和によりハイドロキノンが高濃度の化粧品でも購入可能になっています
ハイドロキノンの作用
ハイドロキノンの漂白作用は2つあります
- 黒色メラニンを生成するメラノサイトへの細胞毒性があり、メラノサイトの活性を抑えます
- 黒色メラニンを合成する酵素の働きを阻害して、新たに生成される黒色メラニンを減らします
2つ目の作用をもう少し解説すると…
黒色メラニンの原料はアミノ酸のチロシンです
チロシンはチロシナーゼという酵素によってチロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニンと構造を変えていきます
ハイドロキノンはこのチロシナーゼという酵素を阻害することでメラニンの合成を抑えるということです🤔
ハイドロキノンの副作用と対処法
ハイドロキノンの主な副作用は肌の赤みやヒリヒリ感などの症状です
この症状は使用して初期段階に起こりやすく、使用回数を寝る前だけに減らしたり、ひどい場合には中止する必要があります
また、長期的に使用することで白斑のリスクもあります😨
メラノサイトへの細胞毒性があるため、5%以上の高濃度のハイドロキノンを使用したり、1年以上長期的に使用すると生じやすいと考えられます
長期使用を避けるために6ヶ月を目処に使用して休薬期間を設けた方がいいです
さらに使用中は光の感受性が高まるため、塗った後は日焼け止めを必ず使用したり、長時間外出するときは寝る前のみにしましょう!
心配な方は医師の監督の下に使用した方が良いです😅
トレチノインとは?
トレチノインとはビタミンA(レチノール)から合成された誘導体です
レチノールよりも生理活性が10〜100倍あると言われています😳
アメリカでは尋常性痤瘡(ニキビ)に適応のある医薬品です
日本ではビタミンE(トコフェロール)と結合したトレチノイントコフェリル(オルセノン軟膏)として、褥瘡や皮膚潰瘍の治療に用いられている医療用医薬品です!
トレチノインの作用
トレチノインの作用は主に3つあります
- 肌のターンオーバーを促進する作用
- 皮脂腺の分泌を抑えて皮脂の分泌を抑制する作用
- コラーゲンやエラスチンの産生を増やす作用
1つ目の作用によりシミの改善効果が期待できるので、もう少し詳しくみていきます!
トレチノインは皮膚細胞の分裂や増殖を促進させる効果があるためターンオーバーが早くなります
ターンオーバーのサイクルが早くなると蓄積されていた黒色メラニンが排出されやすくなり、シミが薄くなったり消えていきます😊✨
また1,2の効果で毛穴のつまりや皮脂が減りニキビを改善します
さらに3つ目の効果でシワの改善も期待できます!!
トレチノインの副作用と対処法
トレチノインはターンオーバーを促進するため、皮膚がポロポロと剥がれて赤みや刺激を感じやすくなります😥
しかし、この副作用はトレチノインが効いている証拠でもあるのでひどくなければ継続しても問題ありません!
使い始めに多い副作用なので2〜3週間で改善していきます!
もしも症状がひどい場合には使用を寝る前のみに減らすか低濃度(0.05%)のものを使用しましょう😅
また、皮膚がポロポロ落ちて乾燥しやすくなるためトレチノインを塗る前に化粧水を使用し、トレチノインを塗った後は保湿剤を使用しましょう!
ハイドロキノンとトレチノインの併用
ハイドロキノンとトレチノインは併用することで、より高い効果が得られます😊
トレチノインの作用で肌のターンオーバーが早まるため、表皮の奥にある黒色メラニンを外に押し出して行きます!
それと同時にハイドロキノンを使用することで新たに作られる黒色メラニンを抑えることが出来ます!
この2つの効果でシミが徐々に薄くなっていきます!
シミが薄くなってきたタイミングでトレチノインの使用を中止して、ハイドロキノンのみに切り替えていきましょう✋
トレチノインを長期使用すると耐性ができて効果が得られにくくなる可能性があるためです
しばらくトレチノインを中止して、シミが改善しなかったり再度濃くなるようなことがあれば使用を再開し様子をみて下さい🙂
目安は2〜3ヶ月トレチノインとハイドロキノンを併用し、1ヶ月トレチノインを休薬しましょう!
それを半年程度続けて下さい!!
それでもシミが改善しない場合はシミの原因が表皮ではなく真皮にある可能性があります😥
その場合はレーザー治療が第一選択になるかと思いますので、クリニックに相談しましょう!!
まとめ
シミの原因はメラニンの生成とターンオーバーによる排出のバランスが崩れてメラニンが蓄積してしまうことにあります
ハイドロキノンはメラノサイトの活性を抑えたり、メラニンを生成する酵素を阻害して新たなメラニンの生成を抑制します
トレチノインはターンオーバーを促進してメラニンの排出を促します
ハイドロキノンの白斑、トレチノインの効果減弱を避けるために休薬期間をもうけましょう
ハイドロキノンの連続使用は約6ヶ月間、トレチノインは2〜3ヶ月使用後に1ヶ月休薬する
ハイドロキノン使用中は必ず日焼け止めを使用すること!
トレチノインによる肌の乾燥を防ぐため、化粧水と保湿剤も併用すること!
使用に不安がある場合は、医師の監督の下で処方してもらいましょう( ´∀`)!!
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