防風通聖散の効果について~どれくらい脂肪が減るのか薬剤師が解説~

医薬品

前回の記事では防風通聖散がどのように作用するかをみていきましたが、今回はどれくらいの期間服用して、どの程度脂肪を減らすことができたのかみていきます!

防風通聖散とプラセボ群 (酸化マグネシウム:下剤) を24週間比較した臨床試験データがあったので紹介していきたいと思います🤔

まず試験に参加した人数ですが、84名のところ飲み忘れにより辞退した人が1名、下痢の副作用が酷くて脱落した人が2名いたそうです!

薬を服用するだけでなく、食事療法として1日の摂取カロリーを1200kcalに抑えることと、運動療法として1日5000歩以上歩くことを24週間続けたそうです!食事・運動療法だけでも痩せそうですね🤗

結果は体重、皮下脂肪、内臓脂肪のデータを見ていきたいと思います

項目0週12週24週
体重(kg)防風通聖散90.8±17.984.9±19.080.0±10.3
体重(kg)プラセボ90.3±12.285.7±10.683.4±13.4
皮下脂肪
(㎠)
防風通聖散426.4±135.3データなし304.0±132.5
皮下脂肪
(㎠)
プラセボ422.3±106.8データなし342.0±89.0
内臓脂肪
(㎠)
防風通聖散197.6±69.7データなし104.4±28.0
内臓脂肪
(㎠)
プラセボ177.2±73.3データなし140.9±60.4

この試験データより体重で見ると12週では両者とも5kg前後の減少で差は見られないですが、24週となると防風通聖散の方が明らかに体重が減っています!!!
さらにすごいのは皮下脂肪も内臓脂肪も防風通聖散がはっきりと減少しています∑(゚Д゚)!!皮下脂肪、内臓脂肪合わせて約215㎠は減少してます!
プラセボ群も約117㎠減少しているので、防風通聖散との差は98㎠です!これをkgに換算すると約3kgの体脂肪に相当します😆

ダイエットに大事なのは、いかに脂肪のみを落とすことかです。なので防風通聖散の効果は素直にすごいと思いました😃
食事や運動療法も大切ですが、防風通聖散がその効果を約2倍にしてくれます!
胃腸が強く便秘がちで減量を希望されている方は防風通聖散飲まない手はないですね^ – ^

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